私は大学2年生の終わり頃から独学で保育士資格の勉強を始め、在学中に取得しました。
保育士の資格を取ろうと思った理由は、子供が好きだったためです。在学中に保育園でもアルバイトをさせていただいていました。ベビーシッターに登録をしてお仕事をさせていただいたこともあります。
私自身、弟が2人いて、長男とは7歳差、次男とは13歳差ですので兄弟というよりチーママのような感覚でお世話をしていました。母に頼まれたマタニティーショーツを買いに行った際、店員さんに、お客様ならMサイズで大丈夫だと思いますよと言われたのにはさすがにびっくりしました(笑)。
保育士資格を取得したその他の理由としては、保育士の資格を持っていれば全国どこでも働けると思ったからです。私の家族は転勤族で、父が転勤になるごとに家族みんなで引越ししていました。そのため、どのような仕事の配偶者だったとしても資格があればいざという時に働ける状態であるというのは安心だと思いました。
今現在は金融関係の会社に勤めておりますが、今後何があるかわからないですし、選択肢が複数あることはいいことかなと思います。
また、子供が好きでなるべく早いうちに複数人子供が欲しかったというのもあり、自身の子育てにも知識が活かせるのではないかと思いました。実際、保育士の試験科目には栄養や保健に関する問題もありますし、愛着関係における研究や実験で証明されていることなど(心の発達や、愛着関係が育まれなかった場合は成長過程でどんな問題が生じるかについてなど)は子育てする上で本当に大切なことだと思います。子供は日々成長してしまうので、大変ではありますが毎日の接し方が非常に大切だと思います。あの頃に戻って子育てをやり直したいと思っても時間は巻き戻せません。
保育士試験対策
私が大学時代に独学で使用していた教材は下記のテキストと過去問、予想問題集です。
テキストはイラストが可愛くて、内容がまとまっていてわかりやすいものにしました。1章ごとの簡単な設問で知識の確認ができます。
テキストと過去問題集は同じ出版社のものにしました。問題集は1冊では不安だったため、異なる出版社の、予想問題集も兼ね備えた問題集もやりました。各問題集はできれば3周くらいずつやるといいと思います。
実技はお絵描きと読み聞かせを選択しました。お絵描きは時間内に、できるだけ丁寧に描くように心がければ大丈夫だと思います。練習はした方がいいです。読み聞かせも時間内に終えられるように、また、本番緊張していてもスラスラと出てくるように内容を簡潔にまとめて暗記するのがいいと思います。
保育園でお仕事して、また、母になって思うこと
実は私自身、心理学、特に児童心理の分野に興味があり、子育てについての本を読むのが好きです。
特になるほどと思ったのはアグネスチャンさんがおっしゃったことです。産まれて最初の1年間、しっかり忍耐強く子供と向き合えばその後の子育てがラクになる。最初の1年は、目を見て微笑みかけてたくさん抱っこして信頼関係を築くことが大切だと。子供が生まれる前に読んだのですが、最初の1年間は特に、子供が起きている時はなるべくスマホは見ないようにし、親身に離れず笑いかけて抱っこしていたら、割と落ち着いた子に育ったように思います。児童館の本の読み聞かせなども集中していましたし、何よりよく寝ました(笑)。愛情たっぷりに接し、心が満たされれば逆にあまり手がかからないのかもしれないなと思いました。
また、最近読んだ松居和さんの、ママがいい!という本はとても共感しました。私自身、とてもありがたいことに育休3年取らせていただいておりますが、0歳から3歳は本当に生きる上で一番大切な土台の時期だと思います。ここで親子の愛着関係が結ばれなかった子供たちは親に、社会に、諦めていくようになってしまうという内容が記載されていました。少年犯罪や未婚のヤングマザーが多い米国での話を踏まえながら、著者が今後の日本社会へ警告を鳴らす内容です。ぜひ読んでみていただきたいと思います。
松居さんの著書の中で、子育てしやすい社会=保育園や預かり保育を増やすことではないというようなことが書かれていました。保育を市場原理に基づくビジネスとしてはならないし、親子の愛着関係の構築という性質上、それはできないものだと。選挙の票集めのために本質的解決に繋がらない、誰のための政策なのか分からない子育て政策を掲げ、乳幼児の人権を奪ってはいけないと。保育がビジネス化し、親が子育てを当たり前のように保育施設に丸投げし、親子関係や家庭がどうにもならない状況になってゆくのを見るに耐えられなくなった心優しい保育士たちが次から次へと辞めていく。このようなことが書かれていました。長年、保育の専門家として活動されてきた方だからこその、本質的見解のように思い、私自身も周囲を見渡していて同じようなことを感じていたので改めて危機感を覚えました。
ママー!と泣き叫ばれてまでも働く意味はなんだろうと、正社員の仕事を辞めるお母様方もたくさんいらっしゃいます。私自身、子供が嫌がってまで預かり保育に預けて自分を優先させる何かは今のところないので一度も預かり保育は使ったことはありません。歯医者も一緒に行きますし、美容院は夫が休みの日に行きます。午前中に愛情たっぷり、子供の口からもう帰ると言うまで遊ばせればお昼寝の時間は自由な時間が確保できます。親子の信頼関係がきちんと築けていれば、そのうち本を読んでいてもそっとしておいてくれるかもしれません(そうだといいな…笑)。
国の労働力不足解消のために女性に働いてもらう、税金も納めてもらいたい。でも声を上げることができない乳幼児の権利を、乳幼児を蔑ろにしないでほしいと思う。親が望めば退職せずに生後3年間は子供と一緒にいられるようにしてほしい(待機児童を減らすのではなく)。なぜなら生後3年間の親子の愛着関係がその子の長い人生を生きやすくも生きづらくもしてしまうから。育休が1年しか取れないから、2年しか取れないからと本当は預けたくないのに泣く泣く保育園に預けられるお母様もたくさんいらっしゃいます。子供達が過ごす未来の社会が、犯罪に怯えながら過ごさなければいけない社会ではなく、思いやりと優しさで溢れた社会になりますように。そのための本質的な政策は一体なんなのか、経済の目線からだけではなく、もう一度真剣に考える必要があるのではないかと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。文章を書いていたら熱くなってしまい、少々生意気な文面になってしまったかもしれません。すみません。これからも親子共々、地域も社会もハッピーになればいいなと思っています。
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